ヨッツメのブログ

外国語についていろいろと、特に英語について書いていきます。

ムーラン・ド・ラ・ギャレットの小犬: 序


News in Levels の記事を読むと、

A dog in Picasso's painting --- level 3 - News in Levels

https://www.newsinlevels.com/products/a-dog-in-picassos-painting-level-3/


意外と楽しめる。


注目した表現は、以下の 5 つであった。

  1. a patch of dark paint
  2. have a strong feeling that ...
  3. liken the dog to a lingering ghost
  4. look closely enough
  5. Le Moulin de la Galette


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一匹の小犬が発見された。暗い絵の具で
描かれたその下に隠されていたのである。
パブロ・ピカソの作品、
ムーラン・ド・ラ・ギャレット
(Le Moulin de la Galette) は、

スペイン人であるピカソが 19 歳の
ときの 1900 年に完成した傑作で、
その作品の中に小犬が隠されていた。


専門家が現代の画像処理技術を用いて
その絵を、それはピカソがパリで迎えた
画家としての形成期に関する展覧会の
作品であるのだが、分析すると、
赤いボウタイを首に巻いて身につけた
茶色い小犬が一匹現れた。
Julie Barten は、ニューヨークにある
グッゲンハイム美術館の
上級絵画保存修復士で、その下に何か
あるという強い予感が常にあったと

述べると、その小犬をなかなか
消え去ろうとしない幽霊にたとえて、
誰にでも器具を使わずに注意深く見ると
見えてきます、と指摘した。長い年月を
かけて研究者達はいくつもの隠された
絵を発見している。いわゆるピカソの
"青の時代" の作品の中からも
見つかっているのだ。1900 年から
1904 年までがその時期とされる。


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現代画像処理技術は人の肉眼では、
見えないものも見えるように
してしまった。
これには理由があって、作品をより深く
理解するため、ということのようだ。
もちろん絵画を修復する際にも必要で
人の眼には見えないほど細かく見る
ことで修復できるようになる。
見えないものを見えるようにしている
のは X 線技術で、これにより小犬に
使われていた絵の具が判明し、その
絵の具で着色することで小犬が可視化
された、ということである。


恐らく、これはもの凄いことなのだが、
伝えるのが難しいように思う。この先
はただの想像である。


福岡伸一先生の著作の中に、
「見たことがないものは見ることが
できない。」
といったようなことが書かれていた
ような気がするのだが、
隠された絵を見つける、
というのはそういった状況の中で
見つける、ということだと思われる。
ヒントが多少でもあると、
「見たことがあるものが見えてくる。」
となるのだと思う。
あるいは、
「見たいものが見えてくる。」
ということでもある。


ヒントが全くない状態だと、何かある
のが分かったとしても、それが
全体なのか、何かの一部なのか
断定できない。
何かあるかどうかもあやふやになる。
結局、何なのか分からないということに
なるのではないだろうか。


ここまで考えて、小犬のことを
もう一度考え直してみると、逆のように
思えてくる。何だか分からないけれども
ここに何かありそうだ。それならば、
この辺りの色を調べて、その色で
着色してみよう。
すると小犬が現れた。
といった感じで、小犬が先にあるのでは
なく色をつけたら現われた、
現れてしまったので、大変なことに
なった、と思うこともできそうである。


無数の星空を眺めて、その中に何かを
見るようなものなのだろうか。
あくまでも想像の話しである。
そのようなことを思ってしまった。


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News in Levels の
A dog in Picasso's painting: level 3
の中に、

an exhibition about the painter's formative years in Paris


という表現があるが、

the Guggenheim's "Young Picasso in Paris" exhibition


と、実際は呼ばれているようである。
今年 (2023 年) の 8 月 6 日まで、
ニューヨークにある
グッゲンハイム美術館で開催されている。


日本にこの展覧会が来ることがあれば
観に行くのも良さそうである。
恐らくニューヨークで観たほうが
空いているように思うのだが、
さすがに遠すぎる。
諦めて待つしかないのだろう。


以下は参考になったウェブサイトに
なります。

Picasso: 'quite adorable' dog in 'wonderful red bow' discovered in painting | Art | The Guardian

https://www.theguardian.com/artanddesign/2023/may/16/picasso-quite-adorable-dog-in-wonderful-red-bow-discovered-in-painting


Small Dog Wearing Red Bow Found Hidden in Picasso Painting | Smart News| Smithsonian Magazine

https://www.smithsonianmag.com/smart-news/picasso-small-dog-discovered-180982198/


以下は、作品名:
ムーラン・ド・ラ・ギャレット
(Le Moulin De La Galette) について参考
になったウェブサイトになります。
絵をたくさん眺めることができます。
その際の楽しみ方も知ることができます。

:: 『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』 by パブロ・ピカソ | with a kiss, passing the key ::

http://rui4oyo.jugem.jp/?eid=1685


いろんな画家のムーラン・ド・ラ・ギャレットの絵を紹介!ルノワールだけじゃない?ゴッホ、ピカソ、ロートレック、ユトリロも? - アートをめぐるおもち

https://omochi-art.com/wp/moulin-de-la-galette/


ルノワール「ムーラン ・ド・ラ・ギャレット」を超解説!大勢のモデルを集めるためにしたこととは? - アートをめぐるおもち

https://omochi-art.com/wp/bal-du-moulin-de-la-galette/


少し楽しめた。
続きものになってしまった。

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